今日の○○

フィクション?ノンフィクション?

5月も今日でおしまい。

明日から6月。
いよいよ開始かっ


週末は雨続きでバカルテットも運動不足で、
早めにボスハウスへ戻る予定だったけどギリギリまで居残り、
昨日と今日はたっぷり外で遊ばせている。

ウィリーを迎えてからブルーが若返ったように一緒に走り回り、
毎日バトルをしてる。
4歳から10歳までジジィと言われたが、今さら青春を満喫するようだ。

だが、今はどうしようもない…


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どこから落ちてくるのか、体中にまとわりついてミノムシ状態。
この毛虫のようなヤツ、木が全部高すぎちゃってさっぱりわからず。
対応策が浮かばず…
ダイゴとイチロは平気なんだけどねっ


そうそう、ウィリーの秘密を見つけちゃった。

バカルテットが先にご飯を済ませ、次はボスとぽぺこの番。
席について『いただきます』で食べ始めるとウィリーがボスの横に鎮座。
で、足を出して催促するわけでもなく、ただじーっと。

ウィリーがコホッと咳をした。
っとその時だ。
ポロっと何かが落ちた。
ウィリーの足元を見ると一粒のドライフード。

喉に引っかかっていたのか?


が、それからウィリーを観察していると、
食事中もほっぺからポロっと落ちる。

リスのようにほっぺに格納してるらしい。

ま、偶然だろうけど(笑)

それが何ともかわいらしく、通称ウィリーポケットと呼び、
上唇をわざとぷかぷか持ち上げて遊ぶのがぽぺこのブーム。


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譲り受ける際、ブリーダーさんに写真を見せてもらい
「このコはこんな感じの綺麗なグレー、いやシルバー色になるわよ」
と言われ驚いた。
サラッサラシルバーのコートが光をうけて輝いている。


こんなに真っ黒でクルックルの毛がいつかこうなるのかぁ?


今、パピーコートが抜け出しとんでもなく毎日毛玉増産中。
毛をかき分けてみると地肌近くはシルバーっぽい色になっている。

「醜いあひるのコはいつか立派な白鳥になるんだもんね」

と言いながらウィリーの毛玉を取っていると…

「あひるのコはいつまでたってもあひるだっ」

と水を差すオトコ。


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けっ
今に見てろよーーーーーっ

な、ウィリー!
おーほほっ

この時をどれだけ楽しみに待っていたことか。
いや、長すぎて忘れてたよっ



それはね。


1年程前のこと。
朝の散歩はブルーとダイゴで第一陣。
その後イチロを連れて行っていた。

いつものように第一陣が済み、イチロを連れ出しトボトボ。
半袖姿ってことは暑い季節よね。
散歩も2回目になると疲れてくるし、暑さで頭もポワーン。

そんな時だっ

いつもの道をボーっと歩いていると静かに通り過ぎるプリウス。
だが、走行音とは似合わないその容姿。

二度見、いや三度も四度も目を見開いて確認した。

なっ なんとっ!

車のボディーには『Google』のプリントが。
そして、屋根には数台のカメラがあちこち向いている。

まさしくストリートビューの撮影車だ!!


気付いた時にはだいぶ離れてしまい、なんのアピールもできず…

早速、家に戻ってボスを叩き起こし

ぽぺこ:今ね、グーグルが通ったんだよーーー
ボ  ス:はぁ?
ぽぺこ:カメラがぽぺことイチロの横を通過したんだよーーー
ボ  ス:だからぁ?
ぽぺこ:ぽぺことイチロがアップされるーーー
ボ  ス:(バタンっ)

寝起きざまに叫ばれたって意味がわかるわけない。
が、ぽぺこはハイテンション。

それから毎日のようにいつアップされるのか楽しみにしていた。
毎日、毎日、同じ場所の検索ばかり。
だが一向にアップされない。

「撮影ではなくてただ通過しただけだったりして…」

そんな日々が続き、もちろんぽぺこは忘れていた。


そしてこの日がやってきたっ

ボ  ス:おいっ ぽぺー
ぽぺこ:はぁ?
     どうせ大した用事もないんでしょ
ボ  ス:いいからコッチに来いって
ぽぺこ:けっ (ボスが来いよっ)
ボ  ス:ほらっ これっ
ぽぺこ:あぁぁぁぁぁああああああっ


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チビぽぺとデカイチのツーショット。


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世界デビューしちゃったわよっ


こんなことなら一張羅のTシャツ来て散歩へ行けばよかったよ…

今週、治療前の検査も終わり、ぽぺこハウスで快適にグズグズ中。
いよいよ来週から治療が開始だ。

抗がん剤みたいに副作用に振り回されるわけではないが、やっぱりちょっと嫌になってくるね。
まっ、嫌になってダダこねたって替え玉できるわけじゃないけど(笑)


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                                 呼ばれたことに応えたいイチロだが…
                                 届かず…

そうそう、ぽぺこ畑。
ボスが仕事でバタバタして放置してたらもうすぐ6月でしょ。
治療前に畑は完成させて、ぽぺこハウスに帰ってきたときのお楽しみにしたかった。

ぽぺこ:あーぁ
     これじゃー畑は来年だっ
     ぽぺこも治療は来年にしよっかなっ

ブツブツと念じた。

そして昨日。
朝から畑を耕しはじめた。

ボ  ス:おいっ ぽぺっ
     土と苗を買いに行くぞっ

単純でよかったわぁ


だが、もう5月下旬にもなると苗なんてほとんどない。
落花生ときゅうりを植えようと思ってたのに、もうなかった…
しかたないからハーブとピーマン、リベンジのオクラを購入。

陽が暮れる前に植えちゃわなきゃねっ
急いで土を混ぜて埋戻し、苗の配置場所を考える。

  んん!?
  白いモノが横切ったような…
  気のせいかっ

  んんん??
  気のせいじゃーないっ
  なにかまた視界に入ったぞっ


「ふぎゃーーーーーっ」


目の前に現れたのはダイゴとイチロ。
おまけにウィリーまでしっぽフリフリ駆け寄ってきた。
ブルーまでウロウロしているではないかっ

畑の場所は柵の外。
外構を頼む際、犬が開けて出にくい扉にしたのになんてことだっ!

そんな扉を開けて出てきたのか!?

呼び戻しの利かないアフガンを捕獲し、扉を確認しに。
開いていない。
そういえば扉を開けるとガチャンっと音がする。

はて?
どうやってバカルテットは外に出たのだ?

柵越えはあり得るかもしれない。
ウィリーとダイゴならできそうだが…
150cmの高さをイチロが越えられるはずがないっ
ブルーだってもう走るのがやっとのジイサンだっ

柵に穴もない。

柵の下端も犬が抜けれない高さで施工済み。

おかしい…
どうやって4匹そろって脱走できたのだ…


だが、もう1か所怪しい場所がある。
それは…


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遊びに来たポンの風ちゃんはここから抜け出た。
だが単細胞なイチロはここから出られることを知らず、
柵に飛びついて「出せっ出せっ」と懇願する。


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まっ、イチロが『能ある鷹は爪を隠す』で普段はシラを切り、
見てないところでやらかしてるかも。

ないっ
絶対にないっ!!

ま、どちらにしても他3匹が潜り抜けることはできず。


どうやって脱走したんだよーーーーーっ!!


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ツイてない時はとことんツイてない。


2日前、外で遊んでた時だと思う。
正体不明だが、何かに刺されたらしい。
左手の人差し指にポツポツポツと赤く盛り上がってる。
ピリピリと痛くて気がついた。


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そして翌日。
朝食のパンをトースターで焼き、取り出そうとした時だ。
パコッと扉を開けて手を入れた際、左手の中指が内部に触れてしまい、
  ふぎゃーーーっ
すぐに水で冷やすが赤みを増していき、水膨れ。


朝食を食べながら

ぽぺこ:昨日は人差し指でしょ、今日は中指
     2日も続いたら明日は薬指の番かなぁ…
ボ  ス:まだ何かやらかす気かっ
     オマエはなぁ 2つ以上のことを同時進行できないんだから
     ちゃんと一つのことに集中してろって
     いつも言ってるだろっ
ぽぺこ:うん…
     (今回は一つのことしかしてないもん…)


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そして本日。
左手、特に薬指に細心の注意を払い過ごしていた。
なんせ薬指。
1本だけ立たせることもままならない、融通の利かない指だ。
左手の出動回数を減らしてしのぐしかない。


それでも包丁を使うときはどうしても左手を危険にさらす。
が、今日のぽぺこは細心の注意を払っているのだ。
そう簡単には切らないぞっ!


なんて思っていてもダメね、
所詮ぽぺこなんだもん。


パンを切っているときのこと。
細切りやみじん切りをする野菜に比べたら『月とすっぽん』
大雑把な厚さにスライスしていただけなのに、指をサクッと…


それがさっ
細心の注意を払っていた薬指じゃなくて人差し指をやっちゃったのよっ


なんなんだかね…
薬指に神経を注ぎすぎちゃったってことよね…
ってか、切ることだけを考えなきゃダメだったってことよね…


Oh My God!!


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さて、アップするのを忘れていたボス畑。
まったくもってぽぺこはノータッチですからねっ


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新たに土を購入し、腐葉土と混ぜて埋戻し、
トマト・ナス・とうもろこし・じゃがいも・ネギの苗を植えた。
そして隙間にぽぺこ一押しのオクラも。


だが…
ボス畑にボスの気合が入っていないオクラはどうにも成長できず、しなびてきた。
他のはすくすく成長してるのにさっ


「あーぁ ぽぺこ農園が欲しいなっ
 ぽぺこだっていろんなの植えたいのになっ」


呪文の如く日々念じる。

たったそれだけ、それだけでいいのよっ

天の邪鬼なボスはおねだりじゃー動いてくれないが、
マインドコントロールには勝てないのさっ


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ほーらねっ

「ここはオマエの畑だぞ」

って掘り出した。


ぽぺこの勝ちっ!!

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                               ウチで唯一ノーリードで散歩できるダイゴ
  
それからの10日間は長かった。
ふっと結果を気にしてしまう毎日。

ライオネスS先生はたぶんリンパ腫って言ったけど、
乳がんの専門医が検査をしてみなくてはって言ったってことは…
でも、きっと、絶対にリンパ腫さっ
そうに決まってるもん…

そんなことばかり浮かんでは沈み、気分は不安定。
考えたってしょうがないんだけどねっ


そしていよいよ結果発表の日。
ボスは打ち合わせが入り(あえて予定を作ったような…)一人で病院へ向かう。
ま、告知はいつも一人で受けてきたし。

待合室にいると看護婦さんに名前を呼ばれた。


ぽ:私ですが…
看:今日はS先生から説明をするとのことで、A先生の診察はなくなりました
ぽ:そうですか
看:ではあちらに移動してお待ちください
ぽ:はっ はい!  
  (それって外科に用がなくなったってことでしょ。
   ってことはっ!
   そういうことでしょっ!)


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                           ぽぺこと二人っきりを満喫して嬉しそうなダイゴ

小走りにいつもの場所へ移動し、呼ばれるのを待つ。
診察室のドアが開き、S医師がぽぺこの名前を呼び、中へ入る。


ラ:乳がんじゃなかったよ
ぽ:よかったーーーーー
ラ:また悪性リンパ腫だったよ
  そうだよね、また他の病気ってのは嫌だよね
ぽ:うんっ
  ほんとっ よかったよーーー
  よかったって言うのも変かっ
  はーはははっ
ラ:もうこれで外科には行かなくていいからね
  私もさっきA先生と話をしたら緊張しちゃってねっ
  「私から報告しますので、ありがとうございました」って言っといた
  ふー ドキドキしたっ
ぽ:先生も緊張するんだっ
  (告知より憧れの人と話す方が緊張するのかよっ(笑)
   しまった… 外科いきはなくなったのは嬉しいが、
   ジェントルマンA先生に二度と会えないんじゃんっ がっくし…)
ラ:そうよっ
  で、治療なんだけど…


初発の時に抗がん剤に抗体療法、放射線治療を行っているぽぺこ。
抗がん剤は根治を狙ってやってみたけど、再発をした。
ってことは、抗がん剤を使っても身体に負担を与えるだけで完治はしない。

進行が速い悪性リンパ腫なら急速に増殖するガン細胞に抗がん剤は効くが、
進行が遅い悪性リンパ腫には効かないらしい。
放射線は右肺の肺炎個所を避けて照射することは難しく、候補から消えた。
残るは抗体療法。
ぽぺこはヤツが出没してきているが、とりわけ日常生活に支障をきたす症状もない。
だから今の状態を保つことを優先する。
身体への負担が少ない抗体療法でいい状態を保つことになった。


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                                        みんなと遊んでいても…

ラ:いい状態を保っておけば、今後いい薬は開発されるからね
ぽ:はーい
  乳がんでなければいいよっ
  あーっ 本当によかったよーーーっ
ラ:今日は父ちゃん一緒に来なかったの?
ぽ:うんっ 予定が入ったんだって
ラ:ふふっ ま、そっか
  男の人は弱いからねー
ぽ:やっぱりそうなの?
ラ:今までにたくさんの患者さんを診てきたけど、
  まー 男は弱いわね、女とは比べものにならないわよっ
ぽ:ふーん じゃ、父ちゃんは体裁よく逃げたんだね
ラ:はははっ


今の医療の進歩はブルジィが歩くのより、イチロがうさぎ跳びするのより速い。
言い方は悪いが、そう簡単に死なせてくれない。
あれやこれや手はいくらでもあるのだ。


ぽぺこ自身「乳がんかも…」って言われて不安満タン破裂寸前だったが、
その心配から解放されて一安心。
病気のトッピングは勘弁してほしいでしょっ
以前からのお付き合いで、今後とも居座り続けるヤツだけなら、
まーっ 強制退去と言いたいところだが『居るだけ』ならヨシとしましょって感じ。

だから心配しないでね。
って言っても『悪性』がつくと怖いか(笑)

今はとっても気持ちいい季節。
できることならぽぺこハウスで過ごしたい。
だからS医師にわがまま言って、6月から治療が開始されます。
週に1度の点滴を4回、その後は月に1度で4回。
まー合計5か月と聞けば長ーく感じますが、間隔はあるし、入院しなくていいし。


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                            離れていても喜んで走ってきてくれるダイゴ

ウチには優秀(?)な看護犬:ダイゴがいる。
ダイゴは初発の治療中にウチのコになり、元気な時は一緒に遊び、
グッタリしている時はずっとそばにいてくれた。
今回もぽぺこの体調に合わせて行動してくれるだろう。

他3匹はね…
ブルーはベッドの3/4は占拠するが、いつでも添い寝はOK。
イチロは笑いの種、『病は気から』っていうからね。
ウィリーはイタズラしてぽぺこの手を煩わし、気を紛らす。

それぞれ任務を遂行してくれるだろう。


さぁーて!
とりあえずたくさん食べてたくさん寝て、程々にバカルテットと遊んで、
6月までに体力UPじゃーーーっ!!


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そして次の診察日。


ラ:外科の先生に相談したらね、乳がんの可能性もあるからって
ぽ:えーーーーーーっ
ラ:乳がんではないと思うけど「たぶん」で治療はできないでしょ
  だから今から外科の先生に会って、針生検の話をしてきてちょうだいっ
ぽ:イヤだなぁ
ラ:大丈夫よっ
  この先生は私がとっても大好きで尊敬している先生なんだから
  きれいなのよ、手さばきもそうだけど何もかも
ぽ:ふーん
ラ:手術中も血がほとんど流れないし、ほんとっきれいなのよ
  でもね、そう簡単に手術に立ち会えないからわざわざ夜勤してね
  緊急オペに入れたらラッキーでしょ
  それにね(しばし思い出話が続く…)
  あっ 教授だからね
  この病院でナンバー2だからね
ぽ:えーーーーーっ
  緊張するじゃん
ラ:大丈夫、優しい先生だから


促されるまま診察室を移動。


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ジェントルマンA医師:どうぞおかけになってください
ぽ:はっ はいっ
  (うひょーーーっ
   おじ様好きのファザコンぽぺこ
   ジェントルマンA医師はストライクゾーン、ど真ん中)
ジ:大体の話は聞いてますね
ぽ:はっ はいっ  
ジ:良性の場合もありますが、あなたの場合はその可能性はありません
  わかりにくいかもしれませんが、この画像を見ていただくと平滑でないのがわかりますか?
ぽ:はっ はいっ
  (平滑?ってか、どれがなんだかわかんないよっ
   でも、まっ先生が言うんだからそうなんだよね、いいよわからなくてもっ)
ジ:それにここには血管を作ろうとしてますよね
  悪性の場合、そのようにして成長をしていくんですよ
  私よりもS先生の方が専門分野ですからね
ぽ:はぁ
  (えっ?そうなの?一度も画像を見ながら説明なんてしてくれないもん、はしょったなっ)
ジ:では針生検ですが、超音波で見ながらの検査になります
  局所麻酔で細胞を採取するのですが、ここで相談です
  細胞を採る針ですが、細い針と太い針がありますが…
ぽ:はいぃ
  (そりゃー細い方が痛くないんでしょ、細い方にしてよねっ)
ジ:細い針ですとちゃんと細胞が採れなくて再度採取しなおさなくてはいけなくなる可能性が
  ありますですので、初めから太い針で採取した方が間違いがないのですよ


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ぽ:…
  (まっ まさかっ 言わないでおくれよっ)
ジ:最初から太い方でよろしいですか?
ぽ:2度痛い思いをするよりはいいですよね…
  (ちょっと待ってよっ 痛くない方がいいに決まってんじゃん
   ジェントルマンよっ 私のひきつった顔をよく見ておくれよぉ)
  はい…
  わかりましたっ 太い方でお願いします…


素敵なおじ様を前にして刃向えるわけがない。
愛想よく笑みを浮かべ、検査日の予約を入れ、ライオネスS医師のもとへ戻る。


ぽ:ダンディーすぎちゃってびっくりしたよっ
ラ:でしょ
  私が憧れるのがわかるでしょ
  素敵な笑顔なんだけど、目はいつも真剣なんだよね
  私も久しぶりに話をして緊張したわよっ
ぽ:あの先生なら我慢するよ、痛くても
ラ:ふふっ そうして
  じゃ、次は検査のあとで寄ってって
  予約入れておくからね
ぽ:はーい


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そして緊張の針生検の日。
検査室から看護士が顔をだしぽぺこの名前を呼び、中へ入る。

ぽ:よろしくお願いしま…
  (えーーーっ 違うじゃーーーんっ)

そこにいた医師はジェントルマンA医師ではなく、
野球が終わり、今後の人生を考え勉強しすぎて視力が低下し眼鏡をかけた山田太郎似、
ドカベンH医師だった。

ぽ:(教授がわざわざ検査なんてしないよなっ
   あっ S先生、知ってたけどあえて言わなかったなっ
   けっ がっくし…)
  痛いですか?
ド:麻酔の時、針を刺すからその時はね
  大丈夫でしょ
ぽ:はぁ…

山田太郎くんには悪いが、ジェントルマンA医師にまた会えると思っていたぽぺこは
肩透かしを食らってテンションダダ下がり。

ド:痛いですか?
ぽ:大丈夫です…
ド:今から大きな音がしますが、びっくりして動かないように
ぽ:はい…
ド:じゃ、いきますよっ

    バンッ

噂には聞いていたが拳銃のような工具の先に針がついていて、
それをぐりぐりとヤツにめり込ませ、音を立てて細胞を採る。

ドカベンH先生が動かぬよう体を抑え込むように覆いかぶさり、
ぽぺこは音に驚いたがピクリともできず…
メタボ検診で引っかからないといいね、H先生よ。

ド:はい、終わったよ
ぽ:ふー
看護士:では血をふきますね
ぽ:(終わった、終わった、とっとと帰ろっ
   あっ S先生のとこにも寄らなきゃだったー ちっ)


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    バンッ

予期せぬ2度目。
面食らって驚いたがドカベンH先生の体重には敵わず。

なんともハメられた感満載の検査も無事終了。


ラ:どうだった検査は
ぽ:痛くなかったけど、先生が違ったよ
ラ:四角い顔のごっつい先生でしょ
ぽ:うん
  知ってたの、先生は
ラ:もちろんっ はははーーーっ
ぽ:(ちっ)
ラ:で、結果は…この日ねっ
  じゃ、外科のあとで寄ってね
  今後のの話をしなきゃね
ぽ:はーい


                                               【つづく】


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                      一度も相手にしてもらえなかったがいつでも『ドヤ顔』

よかったっ
ほんとによかったよ。


ぽぺこのことなんだけど、
うれしくてうれしくてっ!

でも、事情を知ってる人に話すと「喜んでいいの?」と言われるんだけど、
当人は『+1』だけはどうしても避けたかったんだよね。
だから「いいんだって、とっても嬉しいことなんだよっ」と返す。


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愛読していただいてる方はご存知かと思いますが、
まぁ、ちょっとした持病がありましてね…



あれは2月の末。
肺炎が治まって病院から解放されてウカレていた頃のこと。

背中がかゆくてかいていると、あっちもこっちもかゆくなって背中からお腹へカキカキッ

あれっ?

右胸に何かを発見。
つまむとなかなかの大きさ。

病院へ行くべきか?
いや、しばらく様子をみてからにしよっと。


それから10日程過ぎてもヤツは存在していた…
しょうがないからライオネスS先生に会いに行こっかなっ


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なーんて考え始めたら大地震でゴタゴタして病院へ行けなくなった。
それでもヤツは気になる。
3月末、ボスハウスに行く予定があったのでついでに診察予約を入れた。


ライオネスS医師:どうしたの?
            また咳が出だしたかっ
ぽぺこ:ううん、違うよ
      気になることがあってね
ラ:どうした?
ぽ:右胸にコロコロしてるものがあるの
ラ:どれ、ちょっと触らせてね
  あーっ あるねっ
  いつ気づいたの?
ぽ:1か月くらい前なんだ
  でも、地震であの状態だったから
  それにほっといたら小さくなるかと思ったんだけど…
ラ:うーん
  たぶんリンパ腫だねっ
ぽ:はぁ…
  やっぱり…
  そうなの…
ラ:とりあえず超音波検査を受けて大きさなんかを調べて見よう
ぽ:はーいっ


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後日、超音波検査を受けてライオネスS医師の診察。


ラ:けっこうな大きさだね
ぽ:そうなの?
ラ:33㎜あるもの
ぽ:3センチにも成長してたんだぁ…
ラ:それに左胸と右脇にもあるね
ぽ:はーっ
ラ:ちょっと時間をちょうだい
  他の医師にも相談しようと思うのよ
  放射線治療の方が負担が少ないんだけど、君は肺炎起こすからね
  切除するにしてもどうするのがいいのか
  針生検もした方がいいから外科にも話を通しておかないと
ぽ:へっ?
  先生がチュチュッと細胞をとってくれるんじゃないの?
ラ:私はやらないの
  やってもいいけどとっても下手できっと痛いよっ
ぽ:痛いのはイヤだっ
ラ:じゃ、外科とも話をして次の予約までに最善の方法を考えておくからねっ


放射線治療って病院内の地下室の一番奥にある部屋で、
その部屋へ毎日通ってるとどんどん気持ちが下降していき、
毎日憂鬱で逃げたくなるんだよね…

かといって薬物投与でってのも嫌だし…

あーぁ
あーぁ
あーぁ


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2年程前にも再発が見つかり、切除だけで済ませた。
その時「完治しなかったんだ」とわかってから再発の覚悟はしていた。
が、やはりね…
わかっていても知らなかったフリをしたいんだよねっ

ま、しかたないんだけどっ

                                               【つづく】


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                      丸いモノの虜!?
                      目玉だけえぐって盗み食いしていたウィリー