今日の○○

フィクション?ノンフィクション?

     前編はコッチ → JAPON


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                            いつも通りのブルー

さて、時間は流れて一昨年の話。

定期的に検査・診察は受けていた。
が、胸が痛くなり病院へ行ったことがあって。
それは乳腺の炎症ってなことでひと段落したんだけど、
用心ってことでこれまた定期検査をしましょってことになったの。

で、秋に2回目の検査を受けたとき、超音波医が

「どこか気になるところはありますか?」

っと聞いてきた。

「そういえば…」

せっかく聞かれたのだ。
胸ではないが鎖骨の下にコリコリコロコロしたものを自覚していたぽぺこは、
その旨を伝えた。

「う~ん
 なんかあるね
 脂肪の固まりの中に何かがあるんだよね
 う~ん
 なんだろう」
「(なんだろうって言われてもさっ)」
「う~ん
 わからないなぁ」
「(ってぽぺこの方がわかんないから知りたいのよっ)」
「う~ん
 超音波検査だけじゃわからないから
 担当医にそのことを伝えておくからね」

で、その後の診察でライオネスS医師と定期的に撮っていたCT画像を見比べながら話をした。
が、以前の画像にもソイツは存在し、
放射線科の医師が毎回画像での診断時に気にかけてくれてはいたが、
ドーンっと成長をしてる雰囲気はない。
ちょっと様子見てみようってことになった。

で、年明けに肺炎や胃炎でクッタクタになり、
ひと段落したところでこのコリコリコロコロの話になった。
鎖骨の下ってことで、女の子だし(笑)夏場に露出してしまう場所ってことでライオネスS医師が

「形成外科の先生に針で細胞を採るか、切除してもらおう」

っと依頼してくれた。

ドキドキしながら初顔合わせの日。
針でチュチュッと抜いてくれれば痛くないだろうなぁ…
なんて思っていたのだが、

「話は聞いたよ
 うん、採ろう」
「えっ?針っていうのはぁ…」
「採っちゃった方がいいでしょ
 そのためにこの科に来たんだと思うよ 形成外科に」
「…(そうかっ そういうことかっ
   そだよなっ 針でチュチュッとなら担当医がやるよなっ ちっ)」

「う~ん
 画像では筋肉まで達してないから
 ココだよ ココみてね」
「は~ぁ」
「全身麻酔しなくても大丈夫そうだ
 よかったなぁ
 局所で日帰りにしよっか
 それとも病院へ泊まりたいかい?」

おいおい、日帰り温泉を計画してるカップルじゃないんだからさっ。
ってことで日帰り手術が決定。

「あのぉ 痛いですか?」
「それはねぇ
 麻酔の注射くらいは我慢してね
 そんなことより手術室がいっぱい並んでて怖いかもね
 あっはっは~
 それよりボクの顔の方が怖いから大丈夫」

っと言ったロックンローラーの形成外科医。

まぁね、ムッキムキ体育会系の医師やキッチキチのエリートよりは
ロックンローラーの方が繊細そうで手先が器用で、
細やかな仕事をするように感じる。
パッと見、メガネをかけててまじめそうな印象を受けるが、
色白で鋭い目、髪は長めでちょっとウェーブがかかり、
スリムなボディに細いしなやかな手。

なぜ形成外科医がロックンローラーかって?
それはね…

手術室に入ったらロックが流れてたの。
看護師に

「音楽が流れてるんだ」

っと言ったら

「好きな音楽があればかけるよ
 これはね、先生の好みなの」

バリバリのブリティッシュロックがバックミュージックでオペ。
後々ライオネスS医師に聞いた話によると、年に1度バンド仲間とライブも開催しているらしい。
なるほどねっ
このルックスはロッカーの証ってことだっ!
ってかさ、
オペのバックミュージックの選択がロックってありかぁ??
心を穏やかに緊張を解きほぐすようなヒーリング効果のある音楽とかあるでしょっ!
おいおい、リズムにのっちゃって頭ふりだすんじゃないだろうなぁ…

まぁね、ぽぺこもロックは好きだ。
(ヘビメタ以外ね、焼酎もロックがいいわね)
医師の裏側を知ったような感じでちょっと緊張が解けたように感じた。
のもつかの間、
局所麻酔の注射が痛くて痛くて。
まな板の上の魚のように足をバタバタさせながら耐えたわよ。

「大丈夫だよぉ
 ちょっと痛いけど我慢だよぉ
 緊張しなくて大丈夫だよぉ
 ほぉらっ あと少しだからね」

って、ぽぺこは幼稚園児かよっ。

で、知らない間にメスを入れられ、手術が始まった。

「(なんだっ 怖くないじゃん
  おっと 血圧計が自動で動き出したぞ
  看護師さぁん そんなにぽぺこを見つめないでよっ
  ちょっと恥ずかしいじゃない)」

目をキョロキョロさせ、手術室をじっくり観察なんて余裕だったのもわずか…
麻酔が届いていなかった奥をゴリゴリ削り出したらまた痛い。
足をバタバタバタバタ、オットセイのようにしてアピール。

「痛いよねぇ
 ちょっと我慢してね
 まだ痛いかなぁ」

一生懸命うなずくが、ぽぺこの顔の上にはシートが被さっていて
ロックンローラー医師からは見えない。

「どう?
 まだ痛いのかなぁ
 まだ痛い?
 まだ痛いの?」

何度もロックンローラー医師がぽぺこに話しかけているんだけど、
ぽぺこは痛みと緊張でうまく声が出ないのよっ。

で、麻酔追加の繰り返しで手術が終わった。
採ったブツを見せてもらったが、
そうだなぁ、
コラーゲンたっぷりの肉無しの牛すじって感じだったなぁ。

それにしても、
この痛み。
もう、局所麻酔はコリゴリだーーーっ


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                          暇を持て余してる2匹