今日の○○

フィクション?ノンフィクション?

7月11日 金曜日。

がん疼痛治療薬トラマールがよく効いていた。
痛がってなくこともなく。
ただ、シッコがでない。
外に出してほしいと催促鳴きをし、ボスと連れ出す。
自力では出ず、ぽぺこが膀胱を探すが見つからない。
お腹はパンパンなんだけど。
水もたっぷり飲んでるはずなんだけど。
朝、ちょこっとしてから20時間。
やっと、深夜にシッコが出て、ぽぺことボスは安心した。


7月12日 土曜日。

朝の用足しに出すと、無事にシッコが出た。
一緒にウンチも出たんだけど、ちょっと柔らかい。
その後、水をたっぷり入れたご飯を差し出す。
いつもは水を飲みほし、その後にご飯を少し口にしていた。
が、水もほとんど飲まず、ご飯にもまったく口をつけず。
痛み止めだけは飲ませたくて、大好きなちーかまに差し込んで食べさせた。

その日、ぽぺこ父母がブルーに会いに来たいと連絡があった。
ボスが「じゃ、ちょっとふらふらしてきたい」と。
行くのはいいんだけど、二人が来てからにしてほしいと伝えたが、聞いてない。
もう、息抜きに目がランランのボス。
出かけてから10分後。
ブルーが悲痛な声で鳴きだした。

痛み止めは飲んで30分以上経ってるし。
様子を見ていると、どうやらウンチの催促だった。
ぽぺこ一人では連れ出せない。
いつもなら根競べになるところだが、我慢できなかった。

黒いタール状のウンチが出てきた。

以前、聞いていた。
黒いタール状のウンチが出てきたらターミナルに入ったってことだから、と。

ま、まさか・・・

それから10分ほどしてぽぺこ父母が到着し、手伝ってもらってお尻をきれいにし、片付けた。
昼頃にはまた鳴きだし、手伝ってもらって外に出すと大量のシッコが出た。
午後、ボスが戻ってきてからまた鳴きだし、外に出すとタール状のウンチ。

その後はしばらくぐったり。

が、1時間もしないうちに鳴きだした。
でも、外に出してほしい催促鳴きではない。
痛いのか。
トラマールが効かないってことなのか。

寝かせてあげるのには、もう聞かなくなったフェノバールよりアセプロを使うしかない。
強い薬のようだから、様子を見ながら1錠。
15分後には鳴きだし、もう1錠。
それからは静かに眠っていた。

夜にまた同じように鳴きだし、2錠飲ませる。
深夜3時、また2錠。

患部の臭いが気になり、取り替える。
臭いが何か違うし、出てきている液も違う。
化膿した臭いではなく腐敗した臭いになり、赤茶色だった液が黒い。
出てくる量は多く、なんだか腫れがひいてきているような。


7月13日 日曜日。

深夜に飲ませてからは安定していたブルー。
でも、ご飯も水も受け付けない。
それでも静かに穏やかに過ごしていたから薬は飲ませていなかった。

そろそろなんだなぁ。

午後。
ほか4匹におやつをあげていた。
なんとなく、ふっとブルーを見るとお腹が動いていない。
痩せ細ったブルーはお腹の動きも心臓の振動さえも見てわかる。
それなのに、なにも動いていない。

「ブルーがいっちゃうー」大きな声で叫んだ。
慌ててボスが駆けつけ、二人でブルーを見守る。

しばらくすると心臓が微動する。
段々と強く打ち始め、荒い呼吸が始まった。
お腹が動きだしたのと同時、4本の脚が痙攣を始めた。

なにがなんだかわからない。
唖然と見守るしかないぽぺことボス。

しばらくすると痙攣が治まり、呼吸も安定してきた。
意識も戻ったが、また、ぐったりと寝てしまった。

それから5時間後も同じことが。
友に聞いてみたら「それは癲癇の発作」だと。

アセプロを飲ませてみるが効かない。
発作は時間の間隔を狭めながら続いた。

患部の腫れは一段と小さくなってきていた。
「ブルー、腫瘍に勝ったんだよ」とボス。
食べなくなったことで腫瘍はエネルギー源を失い、ドロドロと浸出してきた。


7月14日 月曜日。

日曜の深夜。
発作は何も声も音もしないから、夜中に誰も側に居ないのは困るのでは。
二人で交代で側に居ることに。
先にぽぺこが寝る。
が、発作が起こるとボスが起こし、薬をどうするか悩んだ。

もう一度、アセプロを飲ませてみる。

そして2時間ほど睡眠をとったぽぺこはボスと変わる。
ちょうど、ワールドカップの決勝戦の日だ。
ブルーと一緒にテレビの前で観戦。
後半26分に発作が始まった。
でも、もう、流れがわかったから焦らず見守る。
しばらくすると意識が戻り、水を与える。
ガーゼに含ませた水を舌に落としてあげた。
もう、水入れから水を飲むことができない。

発作の間隔が1~2時間になった。
アセプロが効かないのではどうしようもできない。


140717-1.jpg

                        最後に撮ったブルーの写真(出発5時間前)

腫瘍は一回り小さく。
せっかく腫瘍に勝ったのに、ブルーがこれでは・・・
でも、負けっぱなしではないことに、ブルーの強さを感じた。

一か八か、フェノバールは癲癇の薬だから、もう一度飲ませてみた。
しばらくは眠っていたが、やっぱり発作は続いた。

どうしたら、なにをしたらブルーにとっていいのか、まったくわからない。
ただただ、ブルーに謝った。

アセプロの量をもっと増やす方法もある。
が、いきすぎるとそのままいってしまうという薬。
もう永くはないとはわかっていても、薬を飲ませる勇気がどうしてもない。

「ブルー、どうしても私は薬を飲ませることができないの、だから、もう・・・」
鳴きながらブルーに伝えた。

夜。
意識が戻らないうちから、発作が始まり、それが続いて、まったく反応がなくなったブルー。
前の発作から10分後に発作が起こった時だった。
「もう、いいんだよ、頑張らなくて、あっちへいけばいいんだよ、ブルー」とぽぺこは囁いた。

しばらくして心臓は微動したが、待っても呼吸は戻らず。
やがて心臓も動かなくなった。
ブルーはあっちへ、意を決し、向かっていったのだ。


この半年、ブルー中心で生活のペースを作っていたぽぺこにとっては大変だ。
時間がうまく使えない。
喪失感との戦い、存在感が大きすぎた、姿もね。

ウィリーはゲリをしたり、食欲不振に。
ぽぺこと一緒に傷心中。
その真逆がダイゴ・イチロ・ニコ。
まったく変わらない日々を送り、ぼさーっとしてると「ご飯はまだかっ」と睨まれる。
もうちょっと、繊細でもいいような・・・


生粋のぐずぽぺこ。
ちょっとづつ、何かをするようにしてみます。
「頑張ることがストレス」と言われたから、気が向いたら何かしてみます。
辛くなったら思いっきり泣いて、泣ききります。


140717-2.jpg


遺影の写真を探さなくちゃと思いながらも、手つかずのダメっぷり(苦笑)


ブルーのことを想って贈っていただいたお花やメッセージの数々。
ありがとうございました。

愛想が悪くて、懐かないブルーだったけどこんなに想ってもらえてたなんて。
ぽぺこも嬉しかったです。

みなさま、長い間、ブルーとぽぺこを応援して下さってありがとうございました。